イチョウ(銀杏、公孫樹、鴨脚樹、)は、裸子植物の1種。裸子植物門イチョウ綱の中で唯一の現存している種である。
人為的な移植により世界中に分布しており、年平均気温が 0 - 20℃の降水量500 - 2000mmの地域に分布している。
植物学的特徴
中国原産の落葉高木。
高さは20 - 30m。葉は扇形で葉脈が付け根から先端まで伸びている。
また、葉の中央部が浅く割れている。針葉樹とされる場合もあるが、厳密には広葉樹にも針葉樹にも属さない。
原始的な平行脈を持ち、二又分枝する。
雌雄異株であるため、雄株と雌株があり、実は雌株にのみになる。
雌雄の区別は葉の形でできるという俗説があるが、植物学的には根拠がなく、雌雄の判別は生殖器官の観察によるしかない。
4 - 5月に新芽が伸びた後に雌花、雄花とも開花する。
実が結実する為には雄株の花粉による受粉が必要である。
花粉は1km程度離れた雄株からでも飛散してくるという。
裸子植物であるイチョウの受粉様式は、被子植物のそれは大きく異なる。
まず、雌花の胚珠に取り込まれた花粉は胚珠の上部にある花粉室と呼ばれる部分で4か月程度そのままの状態を保つが、胚珠は直径約2cm程度に成長する。
成長した胚珠内の花粉では数個の精子が作られ、9 - 10月頃放出された精子が花粉室の液体の中を泳ぎ、造卵器に入り受精が完了し種子の成熟が始まる。
種子は11月頃には熟成すると被(果肉)は軟化しカルボン酸類特有の臭気を発する。
なお、種子植物であるイチョウにも精子があることを世界で初めて発見したのは、日本人の平瀬作五郎(東京大学)で、1896年のことである。
現在、東京大学小石川植物園に発見のもととなった株が残っており、東京大学の附属施設である同園のシンボルになっている。
長寿であり、成長すると巨木になる。日本の各地に幹周が10mを越えるようなイチョウの巨木も存在しており、環境省の調査における最も太い株は、
青森県深浦町にある「北金ヶ沢のイチョウ」で、幹周は22mを越え、日本で有数の巨木に位置づけられている。
アヒルの足のような形の葉は、秋には黄色く黄葉し、落葉する。 ごく稀だが、葉がラッパ状になったものや、葉に実がつくものがあり、
それぞれ「ラッパイチョウ」、「お葉付きイチョウ」などと呼ばれる。
また、大木では気根と呼ばれる枝から垂れ下がった円錐形の突起を生じる場合がある。
この円錐状の特機は、「乳」と呼ばれ、「乳イチョウ」と呼ぶこともある。
ウィキペディアより抜粋
花言葉 鎮魂. 長寿. しとやか.
byチェリー号船頭の花日記
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