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2013年08月23日

ススキ(芒、薄)

ススキ(芒、薄)
斑入り
ススキ(芒、薄)
名古屋市中村区横井町で
ススキ(芒、薄)
アブラススキ
ススキ(芒、薄)
海部郡大治町庄内川右岸で
ススキ(芒、薄)
byチェリー号船頭の花日記 

ススキ(芒、薄)とは、イネ科ススキ属の植物。
尾花ともいい、また茅(かや。「萱」とも書く)と呼ばれる有用植物の主要な一種。
野原に生息し、ごく普通に見られる多年生草本である。
特徴
高さは1から2m。
地下には短いがしっかりした地下茎がある。
そこから多数の花茎を立てる。葉は細長く、根出葉と稈からの葉が多数つく。
また、堅く、縁は鋭い鉤状になっているため、皮膚が傷つくことがある。
夏から秋にかけて茎の先端に長さ20から30cm程度の十数本に分かれた花穂をつける。
花穂は赤っぽい色をしているが、種子(正しくは穎果・えいか)には白い毛が生えて、穂全体が白っぽくなる。種子は風によって飛ぶことができる。
日本には全国に分布し、日当たりの良い山野に生息している。
夏緑性で、地上部は冬には枯れるのが普通であるが、沖縄などでは常緑になり、高さは5mに達する。
その形ゆえに、たまにサトウキビと勘違いする観光客がいる。
国外では朝鮮半島・中国・台湾に分布するほか、北米では侵略的外来種として猛威をふるっている(日本にセイタカアワダチソウが侵入したのと逆の経路で伝播)。
遷移上の位置づけ
植物遷移の上から見れば、ススキ草原は草原としてはほぼ最後の段階に当たる。
ススキは株が大きくなるには時間がかかるので、初期の草原では姿が見られないが、次第に背が高くなり、全体を覆うようになる。
ススキ草原を放置すれば、アカマツなどの先駆者(パイオニア)的な樹木が侵入して、次第に森林へと変化していく。
後述の茅場の場合、草刈りや火入れを定期的に行うことで、ススキ草原の状態を維持していたものである。
分類
本州南部以南の海岸線には、葉の幅が広く、ざらつきの少ないものがあり、これをハチジョウススキという。
変種と見なす立場もある。
同属の別種もいくつかある。
やや華奢な植物で、水辺に生えて、綿毛が純白のものにオギ(荻)がある。
ススキよりさらに大きく、堤防などに大きな株を作るものにトキワススキがある。
他にもカリヤス(苅安)、カリヤスモドキなど数種が知られるが、多くない。
ススキはイネ科の代表のひとつと見なされているから、ススキの名を持つ植物は多く、
たとえば以下のようなものはさほどススキに似ておらず、分類上も近くはないがその名を持っている。
アブラススキ、コメススキ、ヒメアブラススキ、ススキメヒシバ など
利用
かつては「茅」(かや)と呼ばれ、農家で茅葺(かやぶき)屋根の材料に用いたり、家畜の餌として利用することが多かった。
そのため集落の近くに定期的に刈り入れをするススキ草原があり、これを茅場(かやば)と呼んでいた。
現在では、そのような利用がされないので、その多くは遷移が進んで、雑木林となっている。
そのため、ススキ草原に生育していた植物には、かつて普通種であったが、現在は稀少になっているものがある。
また、カヤネズミなども同様に見かけにくくなっている。
また、未成熟の穂を食用とする地域もある。
花言葉 活力. 精力. 心が通じる. 隠退.
アブラススキ(油薄)は、単子葉植物イネ科アブラススキ属の大型の多年草である。
まばらな穂にややまとまった小穂が枝先に垂れる。
ススキの名をもつが、それほどススキに似ている訳ではなく、むしろ穂に綿毛がないところなど、はっきり異なった点が多い。
名前の由来は穂から油のような成分を出すためである。類似の植物は多々あり、それらもアブラススキの名に修飾をつけて呼ばれるものがある。
特徴
地下茎はごく短く、少数の茎を立てる。
茎は分枝がなく、高さは80-150cmになる。
節ごとに葉をつけ、葉身は長さ40-60cm、幅1-1.5cmの線形。
葉身の基部は細まり、特に茎の下に着くものでははっきりした葉柄となる。
葉は緑色で硬めの紙質、葉表はややつやがあり、主脈は白く抜ける。
裏面には細かい毛がある。
花穂は9-10月に出る。
茎の先端から上に伸びた穂は、数か所から輪生状に側枝を伸ばし、それぞれの枝先に小穂の束をひとつずつつける。
小穂はその枝の中程から先端に近い部分にだけつき、それが軸に寄り添うようになるため、遠目では一つの束に見える。
それぞれの枝、それに穂全体も先端に向かって次第に垂れる。
小穂は長さ6mm、緑色だが、紫を帯びることも多い。
卵状楕円形で柄があり、長い柄のものと短い柄のものが一つずつ対になって生じる。
いずれの第四穎からも長い芒(のぎ)が真っすぐに伸びる。
芒は個々に見ると中程で「く」の字に折れた形をしている。
小穂の構造
上記のように、小穂は柄の長いものと短いものがそれぞれ同じ場所から対をなして出るが、それぞれの小穂はほぼ同じものである。
包穎がよく発達して小穂全体を包んで折り、草質で背面は丸く、表にはまばらな毛が生える。
その内側には二つの小花が含まれるが、第一小花は退化して不稔性。
それらの護穎や内穎は膜質で透明。第二小花の護穎からは長い芒が出る。
生育環境
日のよく当たる草地にはえる。
秋に穂を抜き出している姿はよく目立つ。
ただし草地の遷移が進んでススキ草原などになると姿を見せなくなり、定期的に草刈りの行われる里山的な草地によく見られる。
分布
日本全土に分布、国外では朝鮮、中国、インドまで知られる。
花言葉 活力. 精力. 心が通じる. 隠退.ピンクの星byチェリー号船頭の花日記ピンクの星



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Posted by チェリー号船頭 at 00:19│Comments(2)植物
この記事へのコメント
ススキの穂も出てますか!
船頭の花ブログで季節の移り変わりが事前に察っすることが出来、ありがたいですね
(^◇^)
Posted by 明後日のジョー at 2013年08月23日 05:50
明後日のジョーさん、

何時も有り難うございます。

その日に目に着いた花をアップしていますが

花が主張してくれずに

音沙汰のない日が辛いですね(-_-;)
Posted by チェリー号船頭チェリー号船頭 at 2013年08月23日 10:18
 
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ススキ(芒、薄)
    コメント(2)