ユキノシタ(雪の下)
ユキノシタ(雪の下)
チェリークリーニング裏庭で
byチェリー号船頭の花日記
ユキノシタ(雪の下)はユキノシタ科ユキノシタ属の植物。
特徴
本州、四国、九州及び中国に分布し、湿った半日陰地の岩場などに自生する常緑の多年草である。
人家の日陰に栽培されることも多い。
葉は円形に近く(腎円形)、裏は赤みを帯びる。
根本から匍匐枝を出して繁殖する。
開花期は5-7月頃で、高さ20-50 cmの花茎を出し、多数の花をつける。
花は5弁で、上の3枚が小さく濃紅色の斑点があり基部に濃黄色の斑点があり、下の2枚は白色で細長い。
花弁の上3枚は約3-4 mm、下2枚は約15-20 mmである。
本種の変種または品種とされるホシザキユキノシタには、こうした特徴は現れず、下2枚の長さは上3枚と同じくらいとなる。
開花後、長さ約4 mmほどの卵形の蒴果(さくか)を実らせる。
名前の由来
雪が上につもっても、その下に緑の葉があることから「雪の下」と名付けられた。
また、白い花を雪(雪虫)に見立て、その下に緑の葉があることからとする説がある。
このほか、葉の白い斑を雪に見立てたとする説もある。
生薬
漢方薬の薬味として用いられることはなく、民間薬として用いられた。
虎耳草(こじそう)という民間薬で、その葉をあぶり腫れものなどの消炎に用いた。
凍傷や火傷にも使える。
また、葉のしぼり汁は耳だれ、中耳炎、漆によるかぶれ、虫刺されなどに効く。
小児のひきつけ(痙攣)には小さじ5杯ほどの生葉のしぼり汁が効くとされる。
風邪にはユキノシタの葉20g、氷砂糖、ショウガ1片を加えて煎じて飲むと良い。
乾燥させた茎や葉は、煎じて解熱・解毒に利用する。
食用
葉は山菜として、天ぷらなどにして賞味される。
葉の裏面だけにうすく衣を付け、揚げたものを「白雪揚げ」という。
このほか茹でて水にさらしたものをゴマあえや辛子あえにして食べる方法もある。
花言葉 愛情. 好感. 切実な愛情. 軽口. 無駄.
byチェリー号船頭の花日記
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