ゼニアオイ
ゼニアオイ
名古屋市中川区本前田町で
byチェリー号船頭の花日記
ゼニアオイ
(アオイ科ゼニアオイ属:2年草:草丈 ~80センチ:花期 ~8月)
薬効
下痢 せき・たん 口内炎
分布生育場所
科名:アオイ科/属名:ゼニアオイ属
和名:銭葵/生薬名:錦葵葉(きんきよう)/錦葵花(きんきか)
アオイ科ビロードアオイ属タチアオイ(立葵/蜀葵)
見分け方・特徴
草丈は約1mくらいになります。
葉の基部は心臓形、上部はやや円形で波うち、浅く5~7裂して、葉の縁には鋭鋸歯(きょし)があります。
花は、6~8月まで咲き、葉腋(ようえき)から柄を出してその先につき、特徴がある紅紫色の5弁花を5~6個つけて、下から咲き上がります。
採集と調整
葉は、5~6月頃に採取して天日で乾燥したものを生薬名で、錦葵葉(きんきよう)と呼ぶ
花は、6~8月に採取して天日乾燥したものを生薬名で、錦葵花(きんきか)と呼ぶ
葉には、タンニン質、粘液質などを含有しています。
また、花には、色素アントシアニンのマルビン、粘液質のほかにフラボノイド系のゴシビン3ーサルフェイトなどを含有しています。
薬効・用い方
有効成分は、花や葉に炎症部分を保護するという粘液質を多量に含む。
花弁にはマルビン色素を含む
のどの腫れや痛み、口中の腫れ痛みなどには、錦葵葉(きんきよう)と錦葵花(きんきか)を混ぜて、1日量10~15gを適量の水で煎じて、1日数回うがいを繰り返します。
のどの腫れや、痛みをやわらげ、炎症を抑えます。
また、下痢止めには錦葵葉(きんきよう)1日量10gを、約0.5ℓの水で、半量まで煎じて服用します。
これは、腸の働きを引き締めて、下痢を止める効果があります。
その他
ゼニアオイは、ヨーロッパ原産の2年草で、中国を経て日本に持ち込まれたのは比較的新しく、江戸時代に渡来して、その後、観賞用として栽培されています
草綱目啓蒙(1803/ほんぞうけいもくけいもう/小野嵐山(おのらんざん))では「小アフヒ」の名で、一名ゼニアオイとした。
この銭葵(ぜにあおい)とは、花の大きさが五銖銭(ごしゅせん)くらいの大きさからついたという
ゼニアオイの名の葵(あおい)の由来は、葉が向日性で太陽を仰ぐことから「仰ぐ」・「あおい」ということで、アオイと呼ばれたという
また、中国では花を錦に見立てて、錦葵(きんき)という漢名があり、正しくは漢名「錦葵(きんき)」、和名「銭葵(ぜにあおい)」になる
中国の古書には、ゼニアオイの花の大きさが五銖銭(ごしゅせん)と同じ大きさという記述があり、日本では、
銭葵(ぜにあおい)と呼ばれるようになったとされています。
花言葉 初恋. 恩恵. 温和. 温厚. 柔和. 母性愛. 古風な美人.
byチェリー号船頭の花日記
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